工作技術センター創立50年を祝う会
日時:平成15年10月11日(土)
場所:テクノプレス15及びファラデーホール
業務責任者 技師補/武藤 實
学部長挨拶
工作技術センター創立50年を祝う会が船橋校舎で開催され,テクノプレース15の会議室で小嶋学部長の挨拶のあと,機械工学科 内田幸彦教授による「金属厚板材からのモノづくり」の記念講演があり,続いてテクノプレース15,人力飛行機,フォーミュラカー,工作技術センター等の見学会が行われ,のちにファラデーホールで斎間名誉教授の乾杯により会食が行われた。出席者は粟野,斎間,景山,伊藤,長江の名誉教授,小嶋学部長ら教職員70名と航空研究会,円陣会,庄司研究室の学生30名であった。
伊藤名誉教授、粟野名誉教授、庄司教授
工作技術センターの50年をふり返ると,昭和28年10月に粟野誠一名誉教授は,医学部が付属病院を中心に運営されているように,工学教育研究機関には工作能力の確保が必要であると,現駿河台校舎5号館の所在地に120の木造工場を建設,大蔵省より賠償機械の払い下げを受けて日本大学工学研究所試作工場を創立した。昭和33年9月に5号館の建設などがあり,江東区大島町に858の土地を求め,試作工場ならびに内燃機関実験室を移設し大島実験所を開設した。同時に駿河台1号館地下に試作工場分室を開設。昭和40年3月習志野校舎新設に伴ない,3号館地下に中央実験室を開設し試作工場から技術職員を派遣,実技教育である工作実習実験を担当する。昭和48年7月試作工場分室の工作工場を印刷工場に改造して,本格的に印刷業務を開始した。昭和59年12月習志野校舎に建物総床面積1700の実験所が完成し,大島実験所の全設備を移転。名称を日本大学理工学研究所機械実習所と改めた。昭和61年4月駿河台分室を事務局管轄とする。平成8年4月機械実習所を工作技術センターと名称変更。平成14年4月テクノプレース15完成により工作実習実験の設備を移設。
記念講演
工作技術センターは,理工学部の共通利用施設で教育,実験,研究,製作,技術支援及びこれに付随する業務を行う。教育については,機械工学科,精密機械工学科,航空宇宙工学科,短期大学部基礎工学科の正規授業として,工作実習実験と内燃機関実験を行い,また教職課程の金属加工と木材加工実習を実施している。設備としては,金属加工機械,木材加工機械,鋳造,溶接,材料試験機,エンジン性能試験機,ポンプ性能試験機,エンジン分解組立,ポンプ分解組立等がある。製作については,学部内だけではなく他学部や学外からの依頼を受けている。
将来への展望としてハイレベルな技術の確保,実技を通して体験的に学ぶ題目の提案,人材の継続的確保,技術支援の方策,収益事業の検討を考えている。
学部長とセンタースタッフ