概要

工作技術センターは、理工学部の共通利用施設で、教育、実験、研究、製作、技術支援および、これに付随する業務を行っています。

教育については、工作の専門技術・技能者が機械や器具の操作を、少人数グループの学生にマンツーマンの関係で指導し、ものづくりの基本を体験させ、この体験によって将来科学的思考力と実際のものづくりとの関係を理解できるようにしています。

 

機械工学科、精密機械工学科、航空宇宙工学科、短期大学部基礎工学科の正規授業として工作実習実験と内燃機関実験を行い、また教職課程の金属加工と木材加工の実習も行っています。

 

設備としては工作棟に鋳造、溶接、NC機械、その他工作機械があり、内燃機関実験棟には各種エンジン試験装置および熱工学実験設備が5室、21ベンチあります。そのほか、テクノプレース15の機械系工作実習室には、材料試験機、エンジンおよびポンプ分解組立と性能試験装置、電子回路組立、メカトロニクス演習機械、工作機械等が設備され、機械系1~3年生の実験実習教育を実施しています。

 

製作については、学部自身が常に高いものづくり能力と技術レベルを保持することにより、研究に実行力と弾力性を与えています。 学内における実験や研究では、一般市販品では満足できぬ極めて特殊なものを、できるだけ早く入手する要求が強く、この要求を満たすための、ものづくり部門を持つことは経済的にも有利であり、少ない研究費、実験費を何倍かに拡大して有効に利用することができます。

 

教育・研究機器の設計製作は学部内にとどまらず、他学部や学外からの依頼も受けています。

 

技術支援については、教育、研究に必要な部品、器具、装置等の計画の技術的相談に応じ、計画実現に向け支援を行っています。

 

その他、工作機械等を学生や教職員に利用できるように設備し、教育、研究効果を高め、また研究室で少量では購入しにくい鉄鋼・非鉄・合成樹脂等材料や、ねじ類ならびにコンデンサーや抵抗等の各種電子部品の供給も行っています。